ブログ BLOG
水銀ランプの処分
2025.08.31

【専門家に聞く】水銀使用のランプはいつから廃止?どうやって処分するの?

【専門家に聞く】水銀使用のランプはいつから廃止?どうやって処分するの?

水銀ランプは「水銀使用製品廃棄物」に分類され、普通のゴミとして捨てることはできません。処分するにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。蛍光灯の多くはすでに製造が終了していますが、2027年の年末には全て廃止されます。蛍光灯を処分するときの注意点を解説します。

 

⚫︎この記事でわかること

・家庭でできる簡単なゴミ削減の工夫

・企業でできるゴミ削減の取り組み

・企業がやってしまいがちな失敗

 

水銀ランプはいつから廃止?

水銀を使用した蛍光灯の製造と輸出入が2027年の年末までには禁止になります。ほとんどの蛍光ランプには水銀が含まれているため、今後は新しい蛍光灯や安定器の入手、修理もできなくなります。ご家庭やオフィスなどでも処分が必要になってきますが、いつどのように処分すればよいのか悩む方も少なくないのでは?。ここからは蛍光灯の処分方法をご紹介します。

水銀ランプ(蛍光灯)の正しい処分方法

水銀ランプは「水銀を含む特別な廃棄物」にあたるため、普通ゴミとして捨てることはできません。誤った処分をすると環境汚染や法律違反につながるので注意が必要です。

購入した販売店に引き取ってもらう

多くの販売店(電材店、ホームセンターなど)は「リサイクル協力店」として回収を行っています。購入店や最寄りの店舗に問い合わせましょう。

自治体の回収方法に従う

一部の自治体では「有害ごみ」「小型家電回収ボックス」などの扱いで回収を行っています。粗大ゴミや燃えるゴミに出すのは不可ですので、必ず自治体のルールを確認してください。

産業廃棄物として専門業者に依頼する

マンション共用部分や工場、オフィスで使用していた蛍光灯は「産業廃棄物(水銀使用製品産業廃棄物)」にあたります。許可を持つ産廃処理業者と契約し、マニフェストを発行して処分する必要があります。

処分のときに注意すること

処分するときに、どのようなことに注意すれよいのか?電球を取り外す際に割れてしまい取り出せなくなってしまうことがあります。ケガをするおそれがありますので、ゴム手袋などをはめて、大きめのゴミ袋などで覆って左回りに外してください。ガラス部分を持つとさらに破損します。

  • 割れないように注意する(破損すると水銀が飛散し、健康被害や環境汚染のリスクあり)
  • 割れないように梱包は新聞紙や緩衝材で保護し、元箱があれば利用する。
  • 家庭ゴミに混ぜるのは違反になる。不法投棄は罰則の対象となる。

 

家庭用、事業用の別にもよります。違いをまとめておきますので、ご参考にしてみてください。

家庭用の水銀ランプ

  • 分類:家庭ごみ(一般廃棄物)
  • 処分ルート
    1. 自治体の分別ルールに従う(「有害ごみ」「不燃ごみ」「蛍光灯・ランプ類専用回収」など名称は自治体ごとに違う)。
    2. ホームセンターや電気店に設置されている「蛍光灯・ランプ回収ボックス」に出せる場合もある。
    3. 購入した販売店に引き取ってもらえる場合あり。
  • 注意点:割れないように梱包(新聞紙や元箱利用)。

事業用の水銀ランプ(マンション共用部分・工場・オフィスなど)

  • 分類:産業廃棄物(水銀使用製品産業廃棄物)
  • 処分ルート
    1. 産業廃棄物処理業者に依頼する(許可業者と処理委託契約が必要)。
    2. **マニフェスト(産業廃棄物管理票)**を発行して処理を記録・管理。
    3. メーカーや業界団体(照明器具工業会・水銀ランプリサイクルシステム)を利用してリサイクルも可能。
  • 注意点
    1. 不法投棄や家庭ごみに混ぜると「廃棄物処理法違反」となり、罰則の対象。

水銀ランプ(蛍光灯)処分の違いのまとめ

区分

家庭用

事業用

廃棄物区分

一般廃棄物

産業廃棄物(水銀使用製品)

主な処分方法

自治体の回収ルート、販売店・回収ボックス

産廃業者へ委託、マニフェスト管理、メーカー回収

法的義務

自治体ルールに従う

廃棄物処理法に基づく契約・マニフェスト必須

費用

多くは無料~自治体規定額

業者委託費用が発生

水銀ランプを処分するタイミング

蛍光灯を処分するにはどのようなタイミングがよいのでしょうか。適切なタイミングを知っておくことが大切です。2027の年末には製造中止となりますし、蛍光灯や廃棄物の処分費用も値上がりしていくことが予想されます。

  • 点灯しなくなったとき(寿命)
    スイッチを入れても点かなくなったら交換のサイン
  • 点滅・ちらつきが目立つとき
    チカチカするのは寿命が近いサイン
  • 明るさが落ちてきたとき
    寿命の終わりが近づくと、光量が下がり、全体的に暗く感じる。特にオフィスや学習環境では照度不足につながる。
  • 黒ずみが出てきたとき
    両端や管の一部が黒くなるのは劣化のサイン。点灯していても交換時期と考えられます。
  • 器具や安定器の更新時
    古い照明器具(蛍光灯器具)の寿命は 約10~15年。器具ごとLEDにリニューアルするタイミングで処分するのも

                     

                    一般的に、蛍光灯は 点灯しない・ちらつく・暗くなる・黒ずむ のいずれかが出たら交換・処分のタイミングです。

                    みどり産業で蛍光灯を処分するメリット

                    1. 専用ルートの定期回収サービスで安心かつコスト効率◎

                    みどり産業では、ルート便を用いて月に一度まとめて有害廃棄物(蛍光管や乾電池など)を回収するため、「少量でも対応」「コストを抑えられる」という利点があります 【みどり産業株式会社|廃棄物の収集・処理・リサイクル 】この仕組みにより、回収日を気にせず廃棄物をまとめて管理でき、事務手間も削減されます。

                    2. 蛍光灯の処分に慣れた専門性

                    蛍光灯の処理に慣れており、必要な許可(産業廃棄物収集運搬・処分など)を保有しているので安心です。 蛍光灯には水銀が含まれており、取り扱いに注意が必要です。そのため、適切な処理経験がある業者を選ぶことが重要です。 【オフィスや学校から出た蛍光灯の処分方法 】

                    3. リサイクルに特化した中間処理施設を保有

                    みどり産業は千葉工場に 蛍光管中間処理施設 を持ち、単に廃却するのではなくリサイクル処理を進めています。廃棄物をリサイクルする姿勢は、環境配慮の観点からも非常に評価されます。【伝統挑戦企業|廃棄物の処理はみどり産業】

                    4. 持続可能な循環型社会への貢献

                    みどり産業は「ゴミゼロミッション」を掲げ、地域とともに環境負荷の低減や資源の再利用推進に積極的に取り組んでいます 【ちばSDGsレポート】蛍光灯を含め電子機器廃棄物リサイクルにも注力しており、SDGsの観点からも信頼できる会社です。

                     

                    みどりBLOG一覧

                    みどりBLOG みどり産業ではたらくメンバーが、仕事の出来事や役立つ情報を発信していきます。

                    みどりBLOG一覧
                    法人・個人事業主様向けサービス ご家庭・個人様向けサービス