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食品廃棄物処分方法
2025.11.29

【飲食店やスーパー、コンビニの廃棄物処理の悩み】廃棄コスト削減の成功事例から学ぼう!

食品の廃棄が多い事業者は、食品ロスや廃棄物処分費用など、悩みは多岐にわたります。今回は廃棄コスト削減の成功事例や廃棄物を削減するためのチェックリストをご紹介します!

食品産業は、廃棄物処理の悩みがつきもの

スーパー、コンビニなどでは賞味期限の短い食品の廃棄が多いです。だからといって割引販売をするとブランドイメージにも影響することも。食品工場では生産過剰による在庫調整の難しさなどもあります。飲食店では食べ残しがあっても衛生上、再利用も難しい。こう考えると食品産業の悩みはつきないのです。

 

悩みその1:SDGsや環境対応へのプレッシャー

食品ロス削減の対応が求められたり自治体からの指導をうける場合も想定されます。なによりも消費者からのブランドイメージ低下などの懸念もあります。

悩みその2:廃棄コストの増大と利益率の低下

廃棄物処理費用(産廃業者への委託費、運搬費など)に占める割合が大きくなり、せっかく食材を仕入れても仕入れコストが無駄になってしまいます。食品の売れ残りや在庫ロスによって利益率の低下にもつながってしまいますね。

廃棄コスト削減の成功事例

食品廃棄物の処理方法や、廃棄コストなどでお悩みではありませんか?ここからは廃棄コスト削減に実際に成功した事例をご紹介します。

セブンイレブンの物流最適化

セブンイレブンでは流通・製造面での鮮度延長と物流最適化によって廃棄コスト削減に成功。自社工場と連携した製造工程の見直しで商品の鮮度を伸ばし、販売期限の管理や本部主導の物流回収システムで期限切れ商品の適正処理・資源化を推進しています。飼料、肥料など、食品廃棄物の再資源化も進んでいるのです。

フードシェアリングアプリ

小売・飲食店では、閉店間際や消費期限が近い商品をアプリで割引販売するフードシェアリングアプリなども。店舗は固定費ほぼゼロで出品でき、消費者も低価格で購入できるマッチングモデルです。ホテルビュッフェ導入では50%以上の食品ロス削減を達成した例もあります。

イオングループの地域連携

イオングループではグループ目標を設定し、店舗レベルでの在庫管理改善・値引き戦略・寄付や資源化の仕組み導入で目標管理によって売れ残りや過剰発注の抑止を図りました。地域連携で廃棄品を有効活用(寄付・リサイクル)する流れも取り入れています。

廃棄物を削減するためのチェックリスト

廃棄コストを削減をするため、チェックリストを作成しました。食品ロスがおきるプロセスごとにポイントをおさえることが大切です。

【プロセスごとのチェックリスト】

仕入れ・発注過程

  • 廃棄量を確認し発注時に反映
  • 天候やイベントなど発注時に加味
  • 仕入れロットが大きすぎないか確認
  • 商品別の売り上げピーク時間帯を把握

 製造・調理(飲食店・製造工場向け)

  • 仕込み量が当日の見込み客数に基づいている
  • 仕込み残しや余った食材を翌日以降に使うルールがある
  • 賞味期限が近い食材から優先使用
  • 廃棄が多い商品の仕込み量を日々調整

 品出し・陳列(小売店向け)

  • 売れ筋商品は欠品しないよう補充、不人気商品は量を調整
  • 消費期限が近い商品に値引きやポップで対策
  • 温度管理(冷蔵・冷凍)が適正

廃棄発生時の記録

  • 商品名・個数・金額を記録
  • 廃棄理由(売れ残り/破損/期限切れ/温度異常)を記入
  • 廃棄原因ごとの傾向をメモ
  • 廃棄物の種類、廃棄量を記録

【毎週のチェック項目リスト(改善サイクル用)】

売れ残り・廃棄分析

  • 商品ごとに“廃棄の多い曜日・時間帯”を把握
  • 廃棄率(廃棄量÷仕入量)を確認
  • 廃棄金額トップ10を抽出
  • 売れ筋・死に筋商品の週次分析
  • 大量廃棄が発生した原因の振り返り(天候/来客数/企画)

値引き・フードシェアリング施策

  • 値引きタイミングが適正か検証
  • 値引き商品が適切に売れ切れているか把握
  • TABETEなどアプリ出品の実績確認(売れ行き・未回収数)
  • 施策別の廃棄削減効果測定

衛生・保管

  • 温度管理の記録
  • 冷蔵庫・冷凍庫の霜や温度ムラがない
  • 在庫棚の整理(賞味期限別の配置)
  • 破損・消耗による廃棄の発生状況確認

【毎月のチェック項目(管理者・店長向け)】

廃棄コスト・KPI管理

  • 月間廃棄金額(商品別)の可視化
  • 売上高に対する廃棄率の算出(例:1~2%が目安)
  • 廃棄金額の前年比・前月比の比較
  • 廃棄要因別の割合(期限切れ/売れ残り/破損など)
  • コスト削減効果の見える化(値引き施策の効果も含む)

発注・生産のルール見直し

  • 売れ残り商品について発注ロットの最適化
  • 季節変動を加味した生産計画見直し
  • セール・イベントの販売データを反映
  • 新商品/終売商品の棚卸しとレビュー

廃棄する前に知っておきたい二次活用

廃棄物削減の成功事例やチェックリストを知ったうえで、より効率よく廃棄するための方法について知っておきましょう。

1.飼料化

食品リサイクルでよく利用されているのが、売れ残った食品や調理くずなどを回収し飼料化として再利用する方法です。これにより廃棄物ではなく資源になります。

2.堆肥化

食品残さを発酵させ、農地で使える堆肥にすることが堆肥化です。焼却処理と比べるとCO2の削減にもつながります。その農産物を仕入れて販売・提供する 「循環型モデル」 としてブランド価値を高められるのも魅力です。みどり産業の食品リサイクル堆肥を使った野菜づくりはこちらから

3.バイオガス化

食品廃棄物を「メタン発酵」という微生物による分解プロセスにかけて、バイオガスを発生させる処理方法です。エネルギーとして有効活用ができます。

食品廃棄物は処分方法の違いでコストも環境負荷も大きく変わる!

 

食品廃棄物はコストが高くなりがちで、水分を含むことから環境への負荷もかかります。だから堆肥化がおすすめなんですね。環境負荷が小さく、コストも比較的低いといえます。

食品廃棄物の処理方法でお悩みなら、ぜひ多くの事業者に選ばれている「みどり産業」に相談してみませんか?地球にやさしい節約につながる事例も少なくありません。

 

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